広告をラッピングした路線バスのあれこれ

旧来から走っている路線バスは、運行会社独自のデザインで定型的なものがほとんどでした。

定型的だからこそビジネスや観光などで運行区域外へ足を運ぶと一目瞭然との側面があります。その一方で派手な広告車両をしばしば見かけます。以前は塗装によって車体を彩っていましたが、変更復元に時間と手間が掛かるため最近ではラッピングに変わっています。広告の内容は、ご当地の観光名所から市販商品そしてアニメキャラクターまで色々なものがあり、いずれも目を引くものばかりです。

カーラッピングを専門に扱う企業もあり、さらに意外な広告を路線バスに発見することがあるでしょう。そもそも広告を全体に描いたラッピングバスがなぜ採用されたかというと、事業収益の悪化が根底にあります。過疎や高齢化で路線バスの利用者が減少したため、その穴埋めに広告収入を見込んだのです。東京都で採用されるとメディアの影響もあり全国に知られましたが、もっと前に地方では行われていました。実はラッピング広告も屋外広告として規制対象です。ですから、一定の書類を提出した上で許可申請をしなければなりません。

たとえば東京都の条例では救急車などの緊急車両と紛らわしいデザインを用いないことが定められ、公益法人の審査基準でも安全に配慮したデザインにすることなどが定められています。京都では古都の景観にそぐわないなど住民の意見によって規制されたことがあります。ただし一定の基準をクリアすれば京都でも広告の許可はされるようです。デザインは見る側の主観が大きく作用するので、不快感を抱く人もいれば楽しい気分になる人もいる点では線引きが難しい問題です。

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